渋谷区松涛・観世能楽堂2014/11/24 20:40


今日は友人の岡本君が舞台に上がるというので、渋谷区松涛にある
観世能楽堂へみいさんと能を見に行って来た。

何でもこの能楽堂は、1972年に建てられ老朽化が進んでおり、
大地震への耐震構造を備えるには、巨額の設備投資が必要だという。
住居専用地域で建て替えも難しいことなどから観世流は売却を決め、
銀座・松坂屋銀座店跡地を中心とする再開発地区に現在建設中の複合ビルの地階に移転するという。(2016年8月末に完成予定)
写真は、観世能楽堂、今日の舞台です。

重要無形文化財総合指定保持者の芸大教授、関根知孝氏が主催する
「閑月會」の発表会で、入場料は無料だった。
岡本君は娘さんの小学4年生・すずさんと「橋弁慶」を演じた。
すずさんは牛若丸を堂々と演じ、とても4年生には見えなかったな〜。
素晴らしかった。久しぶりに、心が洗われたような気がした。
親子で能を舞うとは、中々洒落た事をするもんだと感心したね。
デザイナーも、これくらい余裕があると、良い仕事に繋がるね。

お稽古ごとの発表会とはいえ、太鼓、小鼓や笛そして地謡は
プロの皆さんですから、有意義なそして楽しい時が持てました。
最後に番外仕舞として、重要無形文財化保持者・関根知孝さんが
「狸々」を演じてくださり、さすがでした。大変良かったです。
この舞いを見れただけでも、とてもラッキーでした。

岡本君にお祝いを言って外に出ると、外はすでに暗闇に包まれています。
渋谷のネオンが否応なく、現実へ引き戻してくれました。
一時の浮世離れした時空は、久しぶりに満足した時になりましたよ。


この建物も来年3月で閉鎖されるという。
2016年8月に完成するまでの公演は、他の能楽堂で行うという。

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