無定見な休校要請2020/03/01 22:59

▲全国一斉の休校要請を報じる朝刊各紙。マスコミを通じて「事実上の命令」を下した
(2月28日付け)


無定見な休校要請!に一言申し上げたい。

昨日(2/27)突然、内閣総理大臣は政府として
全国すべての小中高校と特別支援学校に対する3月2日から春休みまでの臨時休業を「要請」したのだ。
そしてあきれた「暮」令「朝」改、、、熟語として正しくは「朝令暮改」だが、、、
昨夜(2/27)は「全国すべての小中高、特別支援学校について(休校を)」
そして今朝は「(休校は)各学校、地域で柔軟に判断を」

法的根拠のない「指示」をこのまま全国に波及させれば、
弊害の責任をとらなくてはいけなくなる。
地方自治体の追従が確認できた時点で、「責任逃れの逃げ道」を打った。
あれだけ強い口調で「全国一律休校を要請する」と言っていたのに、
一転して判断を現場に丸投げするような逃げの発言。
どこまでも行き当たりばったりで姑息だ。


平成20年6月18日公布 平成21年4月1日施行した
学校保健安全法では次のとおり規定されている。

第四節 感染症の予防 第20条(臨時休業)
学校の設置者は、感染症の予防上必要があるときは、
臨時に、学校の全部または一部の休業を行うことができる」と規定されている。
あくまで権限者は「学校の設置者」と書かれてあり、
内閣総理大臣の「要請」なるものに従う必要性はない。
しかも、今回その「要請」なるものは、口頭で叫んだだけなのだ。

首相が小中高校などの臨時休校を要請したことを受けて、文部科学省は28日、全国の都道府県教育委員会などに対し、学校保健安全法に基づく臨時休校を求める内容の通知を出した。(朝日新聞/0228)

学校の設置者である首長は、
政府に雇われているわけではなく、政権を守るためにいるのでもない。
市民・住民に選ばれた全国の首長たちは、
市民・住民のために責任を果たさなければならない。

要請先は設置者である(ほとんどが)首長であるにもかかわらず、
そのことには触れずに、「誰か」に向かって臨時休業を要請したのだ。
総理大臣は、「要請」と言いながら、
無批判なマスコミを通じて「事実上の命令」を下した、が正しいと思われるが、 
どうだろう?

そして前日の北海道知事の26日の「要請」は、
28日になって、家庭で子どもの面倒を見なければならない看護師たちが
多数出勤できなくなり、緊急対応ができなくなった帯広厚生病院に集約された。

明日3月2日、全国の姿がどうなるかだ。
そして人手不足でさ〜どうなる。

▼政治学者の白井聡が『日刊ゲンダイ』に特別寄稿したコラム。
恐るべき革命家のアジテーションは、凄い。
安倍総理を「牢獄」へ送り込まねばならぬと白井氏はいうが、
一体、どのような罪によるのだろうか? 
ここまで過激な言動を為しても自由な日本とは、
どれほど言論の自由が守られた国なのだろうかと思わずにはいられない。

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