『クリントン・キャッシュ』2016/11/10 12:24


「外国政府と企業がクリントン夫妻を 『大金持ち』 にした手法と理由」という副題が、
この本の内容を明快に示している 『クリントン・キャッシュ』(ピーター・シュヴァイツァー著・あえば 直道【監修】 LUFTメディアコミュニケーション・1800円+税)という本、
全米でベストセラーになった。

そして大統領選直前にヒラリー・クリントンの汚職疑惑に関心が集まり、
FBIが捜査している中で私用メール問題に関係のある可能性があるメールが「新たに65万通見つかったから」と上層部が乗り気でなかったはずのFBIは、
なんと大統領選挙直前に、「メール問題」 「クリントン財団問題」 の再捜査を発表し、
ヒラリーのイメージに決定的打撃を与えた。
そして真相は分からないが、実際にヒラリーの支持率は下がり、
ドナルド・トランプは勝利、45代アメリカ合衆国「次期大統領」になったのだ。
(トランプは僕と同い年なんだよね、、、)

ビル・クリントンが大統領を引退した01年、ヒラリーはニューヨーク州上院議員になった。
2人は同年、慈善団体「クリントン財団」を立ち上げている。
全米でベストセラーになったこの本『クリントン・キャッシュ』によると、
クリントン夫妻は、以下のような構図で金儲けをしているというのだ。
1)ビル・クリントンが、外国政府、企業の要望を聞き、
上院議員(後に国務長官)ヒラリーに、それを伝える。
2)ヒラリーは、政治力を行使し、外国政府、外国企業の願いをかなえる。
3)外国政府、外国企業は、見返りとして、ビル・クリントンに高額の講演料を支払うか、
あるいは「クリントン財団」に多額の寄付をする。
『クリントン・キャッシュ』 によると、その「黒い収入源」は、カザフスタン、ロシア、インド、
アフリカ、中東、南米と、世界中にひろがっているという。

『クリントン・キャッシュ』の著者はピーター・シュヴァイツァー。
アメリカの政・官・財の癒着や税金の無駄遣い、政府の汚職、違法行為などを明らかにする「政府アカウンタビリティ研究所」(GAI)の共同創設者兼会長で、
ジョージ・W・ブッシュ大統領の元スピーチ・ライティング・コンサルタント。
著書 『Throw Them All Out』 『Extortion』 の中で、ワシントンの政治家たちが権力を背景に私腹を肥やしている実態を告発、ドキュメンタリー番組 『60ミニッツ』 や、
ニューヨーク・タイムズ紙など主要メディアで大きな話題となった。

(画像:NHK NEWS WEB)

同い年のトランプが、第45代合衆国大統領になることが決まる瞬間を、
居間で一杯やりながら、TVで見ていた。
そして 『クリントン・キャッシュ』 を思い出したのです。

日本は大丈夫か?
 「グローバル化」へのNOが決定的になりその事実を受け入れ無ければならない日本、
TPPなどを言っている場合か、、、。

「来年1月20日の大統領就任日に、TPP脱退を宣言する」とトランプは言っている。

「Lの時代」がやってきた2016/11/19 13:33


「Lの時代」って? Localizationの「L」だね。
対極は「Gの時代」。

英語のGlobalization、社会的あるいは経済的な関連が、
旧来の国家や地域などの境界を越えて、地球規模に拡大して変化を引き起こす現象を
グローバル化ともいう(Wikipedia)。

突然になんだか七面倒くさい話しで恐縮だが、
つまり今回のアメリカ大統領選挙の投票結果から、
共和党支持が多かった内陸部(赤色部/Map:NHK NEWS WEB )と、
西海岸と東海岸に集中した民主党の支持者の棲み分けがハッキリとしていた事だ。
ニューヨーク、ボストン、サンフランシスコなど青色部はマイノリティだ。

イギリスのEU離脱、ブレクジットのときも
残留派はほとんどロンドンだったのと同じ話だろうな〜。
英米から見えることは、「Gが終わりLの時代が始まった」ということだろう。
グローバリゼーションは、国の中の格差を広げた。

イギリスのEU離脱とトランプ勝利は、一過性のポピュリズムではない。
グローバリズムに振れていた振り子が、今度はローカリズムに振れたということだろう。
今、生産と消費の体制が地産地消型になってきている。
グローバリゼーションが一回りすると、循環を目指し、地産地消化が進むのだ。

そしてインターネット革命は、ローカリゼーション、持続可能な社会づくりを推し進める。