神嘗月(かんなめづき)2018/10/05 14:38


9月下旬になってから、スイフヨウの花が咲き出した。
今年は例年より蕾の数が多く、朝の開花が楽しみです。

早朝に咲いた白花が昼にはフチにピンク色が差し、夕方には赤く染まる。
そして固く閉じ、翌日には落下する一日花なのです。
何とも風情があり、一重ならではの楚々とした品格が漂うのだよ。

日照時間が短くなると咲き出すので、夏に咲くフヨウとは見分けがつくのですが
花形は殆ど変わらないので、フヨウもスイフヨウも重なって咲く今頃は、見分けが難しい。
スイフヨウ、秋を感じるな〜好きです。

10月に入り新米が出回る、これも秋を象徴します。
稲の収穫を祝い,翌年の豊穣を祈願する古くからの祭儀、新嘗祭(にいなめさい)。
その新嘗の準備をする10月が「神嘗月(かんなめづき)」といわれます。
そして10月の別名は「かみな月」、「かんな月」、、、「神無月」になったらしい。
それは確かなものではない。いずれにしても「神無」は宛字といわれている。

秋の夜長、写真家工藤さんのご夫人が焼いてくださったぐい飲みで、熱燗一杯。
神無月伝に思いを巡らせながら、今宵のぐい飲みの銘は’瑠璃’。
神秘なブルーの瑠璃色の、素敵なぐい飲みなのだよ、ありがとう。
(写真はiPhoneなので、、、いつの日かきちんと撮影してアップしたいな〜、、、)



家の生け垣には冬咲きクレマチスの’シルホーサ’が咲き始めた。
こちらは春先まで咲き続けるのが、嬉しいね。

  ひさしぶりに掃く垣根の花が咲いてゐる     山頭火