タネ無しの巨峰2012/09/20 20:02

今日の昼、坂城からブドウが届いた。
例年、秋のこの季節に従兄弟の中島さんが甘〜い自家製の巨峰を届けてくれる。
親の代からなのでかれこれ30年は続いているとおもう。


千曲川が近くに流れていて、上田と小諸の間に位置する戸倉・上山田温泉の手前にある。
坂城は年間の降雨量が少ないのでブドウ栽培に適している土地だ。
長野、川中島平一帯には、僕が小学生のころから ”善光寺ブドウ” という銘柄の巨峰があった。
間違いなく品種は巨峰だったと思う。この季節には善光寺の参道のお店で売っていて、子供心にいつかはあの大きなブドウを食べてみたいと、店に並ぶたびに思っていた。
大変に高価な果物の代表でもあった。今でこそ場合によるとリンゴの方が高い物もあるが、当時は本当に高価で見ていただけだね。
そもそも家にはブドウがナイアガラなど2、3種類あったのでブドウを買うという事はあり得なかったのだよ。

栽培技術の進歩と、品種の改良で巨峰は急速に普及し、果物農家の大きな収入の果物の一つになったのはあのバブルの頃かな。
今でも良い物は一房何千円ですから、バブルの頃はそれこそ高嶺の果物の代表の一つになっていた。一粒いくらだったからな〜。
料亭では巨峰の皮を剥いて出してくれた。不思議な光景だよね。しかしタネはあった。

ところが、今日届いた巨峰にはタネがない!
一房づつジベレリン処理をして袋掛けをしているという。まるで手作りそのものだよね。
その分少しは高く売れるらしいが、大変な労働ではあるはずだ。
他の巨峰の産地との競争が厳しくなり、付加価値の一つとしてあのタネ無しブドウと同じ事をするらしい。
確かに食べ易いけどね〜、料亭でもやらない事を生産者の皆さんはやってしまったようだ。
糖度の競争は行き着く所まで来ているようだ。

家の前のミニ開発がいよいよ始まった。
擁壁づくりのためにいままでの大谷石を外し、周りを掘り下げている。
いよいよだな〜と実感する。
昔の家の面影は完全に消えた。


モモチャンは朝も夕方も元気に散歩をした。
夕方は首のランプをチカチカ光らせてシャカシャカ歩いた。
遠くからもランプは光って見えるのでとても良い。
今日は散歩には良い気候で、暑くもなく寒くもなくとGoodだね。

昨日のスイフヨウが今にも落下しそうに赤く蕾んでいる。
今日は開花はしていない。


昨日から新しいエディターを使って作業しているので、写真が好きな所に何枚も入れられるようになった。もう少し慣れるまでは不備が出るかもしれないので乞許。