生物多様性を育む食と農 ― 2012/09/15 18:16

練馬区立図書館から借りていた 『生物多様性を育む食と農〜住民主体の種子管理を支える知恵と仕組み』 西川芳昭編著 (コモンズ)を読了。なかなか面白かった。
テーマがマイナー?ではあるが、今現実に起きている大きな問題を、色々なその道の研究者が書いているので、非常にリアルな構成だった。
それこそ気が付いたら農家は自前の種を作らなくなって、種屋からF1、一代交雑種を購入して耕作していた。
つまり地物が途絶え始めているという。反面、京野菜などの伝統野菜、地物野菜を守ろうと頑張っている人、地域もあった。
さらに海外はもっと顕著にこの形態が進んでいて、本来植物達がもっている 「何とか種を守ろう」 とする力、遺伝子が取り込まれていない植物が沢山出て来て、一気に全滅になるような状態が出ているという。
水不足でトウモロコシが大打撃!などとニュースが流れているがこれは同じ種を使って栽培しているので起きる事らしい。
色々な違う種を使っていれば、同じ水不足でも頑張れる種類の種があるわけで一気に全滅にはならないという。
逆を言えば収穫の多い、栽培し易い種を栽培経営者は使っていることになる。
流通優先に種の改良が行われたり、甘さだけを大事に改良したり、病気にかかりにくく改良したり、今はなんでも経済優先に、植物の多様性が無視されてきている、という。
確かにここの所急におかしい話が多く聞かれている。
昔の農家の畑には確かに 「最後まで残っている株」 があった。
子どもの頃は不思議だと思ったし、早く穫れば良いのにな〜、などとも思っていた。
これが自家採種の現場だったんだね。
味にバラツキがある野菜より、必ず同じ味のする野菜の方が良いのかもしれない。
でも楽しみは間違いなく半減した。そして美味しい野菜を作る努力も半減した。安直になった気がする。
大きくて冷蔵庫に入らない大根、いいじゃないか。
虫も食わない菜っ葉なんか、人間は喰わないぞ。
モモチャンも美味しい物には目がないのだが。。。(写真)
テーマがマイナー?ではあるが、今現実に起きている大きな問題を、色々なその道の研究者が書いているので、非常にリアルな構成だった。
それこそ気が付いたら農家は自前の種を作らなくなって、種屋からF1、一代交雑種を購入して耕作していた。
つまり地物が途絶え始めているという。反面、京野菜などの伝統野菜、地物野菜を守ろうと頑張っている人、地域もあった。
さらに海外はもっと顕著にこの形態が進んでいて、本来植物達がもっている 「何とか種を守ろう」 とする力、遺伝子が取り込まれていない植物が沢山出て来て、一気に全滅になるような状態が出ているという。
水不足でトウモロコシが大打撃!などとニュースが流れているがこれは同じ種を使って栽培しているので起きる事らしい。
色々な違う種を使っていれば、同じ水不足でも頑張れる種類の種があるわけで一気に全滅にはならないという。
逆を言えば収穫の多い、栽培し易い種を栽培経営者は使っていることになる。
流通優先に種の改良が行われたり、甘さだけを大事に改良したり、病気にかかりにくく改良したり、今はなんでも経済優先に、植物の多様性が無視されてきている、という。
確かにここの所急におかしい話が多く聞かれている。
昔の農家の畑には確かに 「最後まで残っている株」 があった。
子どもの頃は不思議だと思ったし、早く穫れば良いのにな〜、などとも思っていた。
これが自家採種の現場だったんだね。
味にバラツキがある野菜より、必ず同じ味のする野菜の方が良いのかもしれない。
でも楽しみは間違いなく半減した。そして美味しい野菜を作る努力も半減した。安直になった気がする。
大きくて冷蔵庫に入らない大根、いいじゃないか。
虫も食わない菜っ葉なんか、人間は喰わないぞ。
モモチャンも美味しい物には目がないのだが。。。(写真)