山の形をした木の圃場2011/09/06 09:44

矮性ハイビスカス
昨日は友人のイラストレイターMさんと久しぶりに電話で話した。
今まで知らなかったのですが、奥さんが若年性アルツハイマーになってもう随分になるということだった。いや〜驚いたよ。

親が認知症になって介護が大変、良く聞く話ですが連れ合いがなるなんて考えもした事が無いのでショックだった。
40年の付き合いがあるのに奥さんと電話で話しても判らなかったな〜!
東女の英文を出て翻訳の仕事を家でしていた。もの静かな人だから中々変化には気がつかなかった。
う〜ん、大変だけど頑張れMさん。

夕方遊歩道まで散歩。久しぶりの散歩でモモチャンは嬉しそうです。
友達には会いません。
夕食は定量とカボチャをペロリ、うんこもOK。

台風一過の朝は気持がよい青空です。
雲の流れは早いのですが、透明感のある青空に吸い込まれて行くようです。
しかし今回の台風12号は、行く手を阻まれて遅々として進まず、各地に大雨の被害を残しました。

被害が大きかった紀伊半島。
TVニュースで流れる映像を見る限り、山崩れ、土砂崩れの起きている多くの場所は植林地帯のように見えた。
人の手で木を植えられた山は既に山ではなく、 「山の形をした、木の圃場」 になっているのだろうね。

昔渓流釣りで定宿にしていた新潟県・湯沢の大島集落の民宿には、静岡大学・某教授の現地研究室があり、学生5、6人が常駐して山の大きな自然木のデータを集めていた。
中々ユニークな教授で、ドイツの研究者も一緒に来ている事もあった。
我々が釣った岩魚の 「骨酒」 を振る舞い、交歓したこともある。

その席で先生から聞いた話は印象深く、今でも忘れない。
どんな奥深い山、原生林でも人間が入り(樵や炭焼きですが)、その森の木を(一度)一本でも切るともう原生林とは言わないんだそうだ。

その時点で自然、原始ではなくなる、源流の奥へ奥へと釣り上っていた僕にはとてもショックな話でした。
自然を愛するから渓流にも来る、そんな思いの自然愛好家達、実は自然を破壊していたというのだよ。

多分日本中の山や森は、人間の手で管理されているのでしょう。
管理出来ていると思っているのだろうがそこが間違いの始まりなのかもしれないと、TVから流れる台風の爪痕映像を見て思うのです。

人間の智慧と文化、今までしてきた自然との共生はどこかに無理があるのではないか?
もう一度よく考えていかなければいけない示唆があるようだ。
モモチャンと朝の散歩をしながら、奇麗な青空をそして雲を見ながらふと思ったのです。

今朝もリズム良く歩くモモチャン、遊歩道でフウちゃんに会い挨拶です。
帰りの散歩では抱かれた7か月のカニンヘンにも初めて会いました。

朝は定量とカボチャをペロリ、うんこもOK。