Acrobat 9で文字化け問題2016/03/12 07:40


たまには仕事の話し。

近年の編集デザインは90%以上はパソコン上、そうデジタル化されている。
僕は20数年前から、MACを使ってイロイロなアプリケーションで作業をしている。
デザイナーがつくり込んだデジタルデータを、その通りに出力、再現するには
それぞれのPC環境を合わせるなど、ルールが必要ですが便利です。
同じ環境であれば、どこでも再現・出力出来るのです。
中でもフォントの問題は重要です。
特に漢字文化におけるフォント問題は長い間大きなな課題でした。
詳しく言い始めるとそれこそ大変になるので省略しますが、
その大きな問題を解決すべく世界共通のルール作りが本格化して、
今の本づくりには欠かせないPDF:ポータブル ドキュメント フォーマットを使った
技術、概念のDTP:デスク トップ パブリッシングが定着し始めています。

一般のビジネス界でも、PDFはペーパーレスファイルの代表で、PDFでつくられていれば
文字の大きさ、形、色や画像が創り手と同じものが、どんなPC、スマホでも再現できる
便利で、画期的なアドビシステムズが開発・提唱したファイルフォーマットなのだ。
本づくりでもこのシステムは活かされてきていて、最近ではイロイロなアプリで作成した
ヴィジュアルデータをPDFに換え(エンコードする)、ネット経由で印刷所へ入稿。
世界共通の正しいPDF/X-1a準拠データさえ作れば、
人の手を経ず高いバイク便を使わずいとも簡単に高解像度の大きなデータを送り、
商業印刷出来るようなインフラが整い、それは便利になってきているのです。
日本で作ったPDFデータを中国・大連で出力し、DHL(国際宅配便)で送られてくる
なんて事は、茶飯事になっているのです、、、、

で、こんなに便利で問題の起こりにくいPDF/X-1a準拠データですが、昨日、
入稿すべく整理中に起きた問題が本題で、初めての事だったので慌ててしまった。
インデザインCS5からPDF/X-1a準拠のPDFデータをエンコードして、プリフライトチェックを済ませ、最終チュエックを目視でしている時に見つけたのが、上の写真です。
画像の回り込みを設定している箇所にのみ文字化けが生じている。
原因はPDFにエンコードするAcrobatのVerが悪さをしていました。
Acrobat8では起きない問題が、Acrobat9(最新Ver)では発生するらしい。


印刷所の出力現場からのレポート(クリック拡大)には、上のpdfが添付されていましたが
その解決を100%するには、
PDF/X-1a準拠ではなく、PDF/X-4でエンコードすると文字化けは起きない
しかしPDF/X-4を出力するには、印刷所のあらたな設備投資が必要になるとのことで、
何とも悩ましいな〜。
今回はとにかくPDF/X-1a準拠で入稿、出力することにした。

正に今出力中だろう、明日の白焼きを見れば答えが判る。ヤレヤレだね。

本の資産2012/11/28 22:28

今朝も随分と冷え込みが厳しかったね〜。
モモチャンはヌクヌクベッドから出ません。でも病気ではありません、ズルですね。
抱いて連れ出しましたが問題は無さそうです。散歩に出ました。
歩き始めればいつもと同じくシャカシャカと元気です。気持は良いと思うよ。
もう病気は忘れているようです、よかったよ。
途中友達には会いませんでした、残念。最近は会っていないな〜。

古い本の増刷につての検討があり、著者は増刷をしたいのに
出版社は原版のフィルムが無い事を理由に、増刷拒否をしている。
これって著者の 「資産=コンテンツ」 を捨てているのと同じ訳で、問題ではないかな。
古い本のフィルムの保存は何年までなのか?
破棄する場合は、著者の了解をもらわなくても良いのか?
難しい問題ではあるが、あまりに経済性を優先し過ぎると出版社のモラルハザードになりかねないね。文化の価値をどこで判断するのか、難しい問題だ。

それではと今検討に入ったのは、原本からスキャニングして電子書籍化をしたらどうかだ。
PDFにしておけばホボ永遠にコンテンツは守られて行く。
紙質とかの物理的資産は消滅するが、文字と画像は視覚的に残されて行く。
物理的なところは本の文化の価値判断に繋がることで、その細やかなテクスチャーとかに
コダワルのがグラフィックの妙味であり、技のポイントになったのではないか。
あ〜あ、今日は一日頭が重いよ。

夜久しぶりに來実ちゃんとスカイプでお話しした。
満一歳になると随分とお姉さんになるな〜。チョコチョコ良く歩き回るし
元気な大きい声を出すし、アッという間に赤ちゃんから幼児へ成長だね。
名前を呼ばれて 「ハイ!」 と手を上げることがとても上手に出来るよ。いいね。
しかしスカイプは本当に便利だね。



スペシャルティコーヒー2011/06/30 22:19

本物の豆を丁寧に並べて撮影した、アナログ。最近はCGで簡単にほぼ同じ作品が作れてしまうが、実物はやはり力があるね。
NHK出版の大全シリーズ 『田口護のスペシャルティコーヒー大全』 が発売されてから
1か月が経った。
そろそろ販売実数、読者などからの反応が出る頃だがどうかな?
高価で専門性が高い本なので、著者の実力と出版社の信頼性が問われるともいえる。
そして造本設計についても当然高いレベルを要求され、厳しく判定されることになる。

そんな中、「辻静雄食文化賞」の候補作にエントリーされたとの報告は我々に力をくれる。
前著 『珈琲大全』 と併せて、日本の食文化に多大な貢献をした、ということらしいが、
さ〜どうかな? 今から楽しみだ。
https://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=C5010101&webCode=00332692011