5月の北海道はいいね、、、2018/05/27 16:03



冬の間、干し草と飼料で育つ乳牛たちが、緑色に芽吹く牧場に放されていた。
それこそ好きな草を、好きな時に、好きなだけ食べるのだ。
側に行くと草を食む音がまた良いのだな〜。ザ〜クザクと草をむしり取る感じでね、、、
美味しくない?嫌いな?草を避けて、それこそ食べ尽くすのだ。
一頭平均500〜600kgもある牛だから、一日に食べる量は半端でない。

広い牧場は育成牛用の草場を除き、一週間を朝と夕方に分けて電柵で仕切られている。
簡単にいうとこれだけですが、実際は天候に依り牧草の伸び具合にバラツキがあるので
牧草の成長を見極めながらエリアを電柵で張り直し、
そして牛の体調を考慮しながら、放牧する場所を決めるという。
この絶妙のアレンジが出来ないと一人前の牧場主になれないのだろう。
つまり牛乳の窄出量が大きく変わり、経営そのものに関わるからだ。

草を食べる事が仕事の牛。
草を食べ、人間にとって大切な乳=牛乳を生み出すのだから凄い。
牛は牛乳製造マシーンだよ!


牧場には牛が飲む水が必要で、水源として湧き水があり流れる沢がある。
5月になると、その沢の周りにヤチブキ(谷地蕗=エゾノリュウキンカ)が出る。
このヤチブキが高級山菜として珍重され、山菜好きにはたまらないのだ。
人里離れた水の奇麗な所に行かないと無いのですが、この辺りの沢には多くある。


上の写真で左側はフキ、ラワンブキで、右側の黄色い花が見れるのがヤチブキだ。
葉はフキに似ているので「谷地の蕗」という事だろう。
茎をポキッと折りその茎をオシタシにして食べると美味い。
サッと茹でるのがポイントで、茹ですぎると美味しくないから目を離せない。

大切な山の恵みは、この時期はギョウジャニンニク、コゴミ、タラノメが採れ、
6月に入るとヤマウド、ワラビなどが楽しめるのだからたまらないね。


今回の旅では多くのタンポポの群生を見た。
牧場で使っていない車、スズキの軽・ワゴンRを借りてあちこちかみさんと出掛けた。
そして必ず目にしたのがタンポポの地面を覆い尽くす程の群生だった。
思いもよらないタンポポ軍団の出現だったよ。

牧草などイネ科(単子葉)の植物は、根を横に張るが
タンポポ(双子葉植物)は直根をタテにガンッと張るので強く、
手入れが悪くなるとイネ科の草を駆逐するらしい。
タンポポの種は風にのって自由気ままに旅をするのだから、たまらないな〜。
しかし凄いね、そして遠目にはまるで菜の花畑みたいだった。
ちなみに牛はタンポポを食べていない(と見えたのだが、、、)


この時期雨が少ないせいか、チューリップ、スイセンが咲き乱れ奇麗だった。
どの家も庭が広いので、花数の多さに圧倒されるね。
もう少し後になるとマメ科のルピナスが咲き乱れるのだろう。
場所によってはエゾザクラとツツジとレンギョウが競演していたから、驚いた。
とにかく今の時期は春を待った植物たちが、一斉に花が咲く。


大空町に行くとシバザクラが一山、覆い尽くしていた、圧巻だよ。
雨が少ないこの地ならではだね。とにかく凄かった。
昔寄った埼玉・秩父の羊山公園も奇麗だが、とてもかなわないな〜。
上空からも楽しめる遊覧ヘリコプターが飛んでいるのだから、その規模が判るだろう!
その花に囲まれて僕は酔ってしまったのだからね〜、、、ヤレヤレ

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