成人の日を前に孫に伝えたい事2017/01/08 11:42


来週末に、アメリカ大統領がいよいよトランプ氏に替わる。

トランプの勝利は、ブレグジットと同じ構造であり、L(ローカル)の世界の人たちの反乱だ。
右とか左とかは関係ない。

今の世の中は、グローバルエコノミーの中で急上昇していく人たち、Gの住民と、
ローカル経済の中に閉じ込められている人たち、Lの住民の間で分断されてしまっている。
それが格差の実相だろう。

どんな国でもLのほうが圧倒的多数派だ。
少なくとも8、9割ぐらいがLであり、アメリカでは9割くらいがLだろうと言われる。
そのLの人たちが「政治もメディアも、俺達のことを全然見ていないじゃないか」と
反乱を起こしたというだけの話だ。

そしてグローバリズムを進めることが進歩であって、
ローカリズムが退行現象だと思っていることだ。
西洋のインテリも日本のインテリもそう考える傾向がある。
インテリが間違っていると思う。


第2次世界大戦後はずっとグローバリズムのほうに振り子が振れてきた。
しかし、70年も一方に進むと、そろそろ反対に振れる。
振り子が振れるのは歴史的必然なのだ。
もちろん今の時代に合わせて修正は必要だろう。
今、猛烈に生産と消費の体制が地産地消型になってきている。
グローバリゼーションが一回りすると、地産地消化が進む。

間違えてはいけないのは、感情的なポピュリズムゆえに
トランプ現象が生じたわけではないということだ。
英国のEU離脱、トランプ勝利は一過性のポピュリズムではない。
社会構造、産業構造的な必然があるから繰り返えされる、という事を君に伝えたい。

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